• 海外の住宅のように子や孫の代まで住み継がれて欲しいという思いが詰まった、伝統的な西欧風デザインを取り入れたS邸。塔屋が目を引くファサードは塗り壁と相まって風格が感じられる。

  • 奥様が憧れだったサーキュラー階段が待ち構えるエントランス空間。モールディング、格子ガラス、マーブルタイル、クリスタル煌めくシャンデリアなど、細やかなしつらえが華やかさを際立てている。

  • シックでクラシカルな雰囲気を纏いながらも、モダンさも併せ持つリビング。コラムやモールディングの幅や厚さまでこだわる、ノアデザイン得意の空間演出が見て取れる。

  • 塔屋部分はラウンドに合わせて窓を配したためとにかく明るい。インポート家具で統一したダイニングでは、エレガントにティータイムを過ごせる。

  • ミントグリーンのクロスと白い面材のコントラストが爽やなキッチンは、広々としていて機能的。ストレスなく家事ができると奥様もご満悦。

  • ドライウォールを効果的に使い、暖色系でまとめたリビングルーム。ロココ調の家具やカーペットなど、コーディネートの難しい柄ものを上手にまとめている。

  • 格式高いウォールナットで統一した一室には、ゲストが訪れたときに一緒にくつろげるようにと設えたバーカウンターが。

  • 冷え込む夜、暖炉で温まりながら1日をねぎらう。グラスを傾けながら語らう優雅な時間は何者にも代え難いとSさんは語る。

  • ダブルシンクを持つ広々としたパウダールームには、海外のホテルを思わせる優美さあり。ホワイトを基調ににゴールでアクセントをつけた、気分が高揚する空間。

  • トイレも一つの部屋としてデザインすることで暮らしが上質に。部屋ごとに壁紙の色や模様を変え、暮らしに彩りが生まれるように工夫されている。

趣味のホテル巡りからインスピレーションを得た、暮らせば暮らすほど愛着が深まる住まい

パリで訪れた、思い出の場所を我が家に

 気になるホテルを巡ることを目的に海外旅行に出かけるほど、海外ホテルの雰囲気が好きだというSさん。その情熱は旅先の楽しみにとどまらず、いつしかホテルのような素敵な空間で暮らしたいという憧れに変わっていったそう。訪れた数々のホテルの中でも、Sさんご夫婦が強く印象に残っているのがパリのLe Meuriceの内装。美しいものの中に暮らすという価値観はこの時から生まれた。そのため、実際に家を建てることになった時には、迷わず輸入住宅メーカーの情報を集め始めたのだという。
「私たちの旅の思い出をマイホームに取り入れる事ができたらどんなに良いだろうか? 夫婦でアイディアを出し合い、イメージを膨らませました。そしてさまざまな建築会社の施工例を見比べた中で、デザインや色づかい、バランス、写真からも感じる事ができる上質な雰囲気に惹かれて、『ノアデザイン』に家づくりのパートナーとなっていただきました」
 主にお気に入りのホテルの写真を参考にしながら、モールディングやコラム、そして色使いを検討。図面を何度もアップデートし、現場でも微細な試行を重ねて、Sさんが納得のいく理想の形が出来上がった。
「こちらの要望を受け止めてくれながらも、経験と知識に裏打ちされたノアデザインらしさが発揮されている事にも驚きました」
 特に奥様が絶対に取り入れたかったというサーキュラー階段は、度重なるイメージ打ち合わせの賜物。吹き抜けのエントランスに伸びる優雅なデザインで、家に帰ってきた瞬間から華やかな気分になれる。
 どの角度から眺めても美しく、なおかつ暮らしは快適そのもの。この家に暮らすようになってからは家で過ごす時間を大切にするようにになったとSさんは語る。

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