• 限られた敷地の中でも、ゆとりある空間設計をと考えられたをM邸。バラのアーチや芝生の庭を設けることで、レンガ張りのトラディショナルなファサードがより映えます。

  • 将来家を建てたときの為にと、買い集めたアンティークの家具が馴染むリビングダイニング。マントルピースやカーテンがゴージャスさをプラスしました。

  • 雰囲気を優先し、あえてダイニングまで張り出るように設えたこだわりの階段。窓から差し込む光を受け止めるドライウォールの壁は淡いグリーンが良く映えています。

  • 家族の顔を見ながら料理ができるカウンターキッチン。奥さまの要望で壁はスペイン調の柄タイル張りにし、ダイニングとの繋がりを持たす為に棚の化粧板はマホガニーブラウンで揃えました。

  • ホワイトのパネルに表情のあるストライプの壁紙を合わせ、穏やかな空間にコーディネートした主寝室。いつか建てる家のためにと、留学時代に購入していたというテレフォンベンチも部屋に溶け込んでいます。

  • 階段を上がった先は2人のお子さんのお部屋。淡いピンクで揃えた娘さんのお部屋には天蓋風のカーテンを設え、可憐な雰囲気です。一方で息子さんのお部屋はブルーを基調に。

  • レストルームのように小さな空間でも、壁面パネルを用いる事で空間に奥行きが増し、落ち着いで過ごせる空間に。ツートンカラーにゴールドでアクセントを加えたシックな空間となっています。

家族を主人公とした、物語を紡ぐ家

幼き頃に描いた夢をかなえたタウンハウス

レンガ張りと石積み風の塗り壁によって重厚な雰囲気を醸し出しているM邸。外観はロンドンのタウンハウスをイメージし、ジョージアンスタイルを踏襲したといいます。
 トラディショナルなファサードに目を奪われつつ玄関ドアを開けて屋内に進むと、天井高が5mを超えるリビングダイニングが見えてきました。
「頭の中で展開される物語の風景を想像するのが好きで、子供の頃から海外文学に夢中になっていました。そして、大人になって旅行や留学を経験したんですが、海外の暮らしや本物の家を見ているうちに『物語に出てくるような家に住むこと』が、憧れから目標に変わってきました」
 階段は海外の映画や小説で重要な舞台装置になる事が多いという理由で、広間から威風堂々と伸びる階段は特にこだわったポイント。ロンドンのトラディショナルなホテルがイメージソースで、渦巻き状のヴォリュートやバラスターは英国らしいダークブラウンで統一。クリムゾンレッドの絨毯が気品を漂わせます。
 Mさんご家族自身が主人公になる家。「クラフトメイドハウス」と相談して作り上げた我が家は、実体験と幼い頃に抱いたワクワク感を掛け合わせた、理想の住まいになったそうです。

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