伝統と独自性が調和した空間
全面にストーンを張りめぐらせたホワイト基調の外壁と、ヨーロッパの城を思わせる両サイドの搭屋。中央に配したバルコニーやエントランスにはコラムを組み合わせ、アイアンや外壁装飾などの優美なディテールで存在感を演出する。そんなヨーロピアンスタイルの佇まいが、庭の木々の緑と絶妙な調和を見せるO邸。洋館を建てたいと望むオーナーご夫妻がパートナーとして選んだのは、自由設計で優美なデザインと機能性を追求する、輸入住宅メーカー『ノアデザイン』だった。「さまざまなメーカーをまわりましたが、デザインや設計はノアデザインが群を抜いていました。暮らしやすい間取りの提案やデザインへのこだわりはもちろん、イメージしやすいように立体模型を製作してくれるなど、細やかな配慮も素晴らしいものでした」
重厚なグラスファイバーエントランスドアを開けると、大理石の床、優雅にラウンドした木製のサーキュラー階段と共に、周囲にクリスタルビーズを配した特注シャンデリアが目に飛び込んでくる。1階には、玄関ホールからつながる開放的なリビング、搭屋を生かして5面に窓を設けた明るいダイニング、落ち着いた色合いのデウィルズ社製アイランドキッチンを配置。オーナーの希望で要所にゴ ールドを配し、フレンチスタイルをベースにした意匠と優美な調度品、オーナー独自のセンスを絶妙に調和させることで、イメージ通りの豪奢な空間を作り上げた。
理想の家づくりは、オーナーと造り手の信頼関係があってこそ。両者のこだわりが刻み込まれたこの家は、オーナーご夫妻により充実した時間をもたらしていくことだろう。