• ヨーロッパの片田舎に自然豊かな地に佇む様な家を建てたかったそう。再考のロケーションに建つこの家は夫婦が思い描いた憧れのカタチだった。

  • 家の中心は明るいキッチン。Yさんご夫妻が憧れるヨーロッパの田舎の雰囲気を醸し出しているのは、漆喰によく映える古色を帯びた杉の梁。

  • 白い漆喰とタイルの床が、海外の田舎にある農家を思わせるダイニングルーム。奥さまが腕を奮ったオーブン料理を囲むホームパーティーでは、友人たちとの語らいも尽きない。「人が集うポイントになる」と、『ニットーホーム』が設置を勧めた薪ストーブだが、選んでよかった。これでピザを焼いて振る舞うこともある。

  • 板張りの勾配天井の寝室は山小屋をイメージ。陽光がたっぷりと降り注ぐ窓を開けると鳥のさえずりで一日が始まるのだとか。

  • 大屋根に設けられたトリプルサッシから射し込む陽射しが気持ちいい空間は、安らぎのスペースとしても大活躍。

  • 面取りした角が優しい漆喰仕上げの壁。床や洗面のタイル張りと合わせて、トイレのほぼすべての内装を、奥さまが仕上げたという。

  • ペールブルーとホワイトの淡いトーンが、草原に佇むこの家ののどかな雰囲気を、洗練されたものにしている。水回りのシンクは、すべて『コーラー』社製を使用。

  • 海外の田舎をドライブ中に、ふと見つけた隠れ家ペンションのような趣き。3つの連続するドーマーが、忘れられない印象的な風景を作り出す。木製の小さな鎧戸もYさんによるDIYだ。

ヨーロッパの片田舎に佇む家

開放的なリビングに、暮らしの喜びが輝く

 那須連山の主峰、茶臼岳を背に草地が広がる明るい南向きの緩斜面。Yさんが巡り合ったのは、奥さまの夢をかなえるのに絶好の土地だった。この土地に合うのは、片田舎の草原に佇む古民家のような家だ。Yさんは、そう確信した。「私たちが一番こだわったのは、デザインと断熱性能。それを両立してくれたのが、ニット ーホームさんでした」と振り返るYさん。担当者は海外の住宅事情に精通しており、Yさんとはすぐに意気投合した。「こういう間取りにしたい、こういうデザイン にしたいという私たちの希望を伝えると、それが実現するよう考えてくださった。欧米の住宅らしい空間を作る提案力がありましたね」。ゲストを呼んで料理を囲むパーティーができるリビングや、友人たちも参加しても余裕があるキッチンの広さなどスペース感を理解してもらった。スキップフロアで1段下がったダイニングルームから、窓越しに一幅の絵画のように茶臼岳が見える。天井にも採光面があり、リビング全体に光が回り込む明るい家だ。すべての窓にトリプルサッシを使ったので、氷点下10度台まで下がる真冬でも室温が17度を下回ることがない。「朝、ストーブに火を入れただけで1日暖かい。断熱性能には驚きました」
 じつはお願いをして内外装をしていない状態で引き渡してもらい、プロにアドバイスをもらい、漆喰の壁や床のタイル仕上げを行な った。「そこはやっぱり、一番の楽しみですから(笑)。ふたりでDIYをできたことは、本当に幸せなことでした」
 手を動かし、丹精込めて、ものを造ること。 Yさん夫妻が理想とするこの家での暮らしは、休日になると友人を招いて理想の暮らしを実現させた。「それは、出会った人に恵まれたから」と夫妻は語る。

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