• エクステリアは煉瓦を用いた重厚な出で立ち。緩勾配の屋根と水平ライン、シンメトリーデザインはプレイリー様式の王道だ。

  • 直線的な意匠を持ったステンドグラスで優雅さを演出したエントランス。貫禄のあるY邸だが、随所の採光により住宅としての柔らかさも加えられている。

  • エントランスを抜けると目の前にシンボル的な存在の階段が現れる。木製のドアフレームはまるで額縁のような役割を果たし、その美しい階段を絵画のように魅せる。

  • 家族の絆が深まるように住まいの中心に階段を配し、左右にそれぞれの居室をレイアウト。こんなに大きな空間でも、いつでも快適に過ごせるのは全館空調「MaTHシステム」を採用しているからでもある。

  • 長さ3.7mのオーダーキッチンは、のびのび料理ができると奥様も大変気に入っている。この空間だけは使いやすさを優先してモダンスタイルに仕上げてもらったという。

  • 温もりのあるウッドと白壁のコントラストが、凛とした雰囲気を醸し出す吹き抜け空間。5.7mもある天井を見上げれば、細部までこだわり拔いたデザインが目を奪う。

  • 床、柱、扉、欄干など、ウッドを多用したのは経年美化を楽しむため。廊下は”ただ部屋にアクセスするための通路”ではなく”愛すべき空間”だという考えがわかる優美な設え。機能性もしっかりと計画されている。

  • 煉瓦の壁に腰板を合せた一室。左右に据えた壁面の照明はフランク・ロイド・ライト財団認定の輸入モノ。

  • パウダールームは淡いブルーのパネルで爽やかさを演出。スタイルカンパニーのプランニングによって、窓は部屋が美しく見える配置になるように計算して配置された。

  • ひとつの居室空間として成り立つよう造作家具などで設えたレストルーム。シンクに続くウッドの棚もプレイリー様式を意識してイチから設計されたもの。

細やかな手仕事によって生まれた、荘厳なプレイリー様式の家

直線的な無機質さと天然素材の温もりの妙

 フランク・ロイド・ライトのデザインが好きで、モダンさと重厚さが融合した住まいに憧れていたという施主のYさん。あらかじめ購入していた土地に北米由来のプレイリー様式の自宅を建てたのは、5年間の海外赴任を終えて帰国した頃だった。
「もともと注文住宅を建てる計画をしていたのですが、いざ日本の住宅展示場を巡るとどれも色気
がなく、お願いしたくなるハウスメーカーがありませんでした」
 Yさんが求めていたのは、木をはじめとする素材が持つ優しさや力強さ。プラスチックや樹脂建材が多用された工業製品的な住宅には、魅力を感じることができなかったそう。そして、その経験から輸入住宅のメーカーを中心に探し、最終的にたどり着いたのが『スタイルカンパニー』。表情豊かな輸入材を用い、一邸一邸、丁寧につくり込む企業姿勢に心を打たれたのだという。
「話を伺うと、伝統的な様式を得意としながらも常に新しいものを採り入れるなど、最新の住宅動向も把握した上でプランニングをしていることや、メーカー自体が職人さんの集まりなので、私たちが望む事をカタチにしてくれる技術力と知識をお持ちだということがわかったんです」
 過去の施工例も見た上で一任できると確信したYさんは、プレイリースタイルを希望することや部屋数など大まかな希望は出したものの、ディティールや設えなどを含め、殆どをメーカーに委ねることにしたという。
 「設計士の方は旧帝国ホテルやヨドコウ迎賓館など、ライトが設計した建物に何度も足を運んで、私たちの想い描いたイメージを汲み取ってくれたのです」
 かくして竣工した我が家を目にした時、Yさんは想像を超える出来栄えに大感激。一番のポイントである天井の意匠やブラケット、階段のデザインなどもスタイルカンパニーからの提案で、気がついた際は驚きの声を上げたとか。Y邸の手の込んだ意匠の絶妙なバランスは、建築を知り尽くした者でしか成しえないもの。本物の造形美は、暮らしにおける心地よさ・快適性を提供し、いつまでも住む人を魅了し続ける。

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