世代を超えて子どもたちに贈るマイホーム
ゆとりをもって区画がつくられている住宅地のなかで、一際存在感を放っているジョージアン様式のH邸。スタイルカンパニーらしいクラフツマンシップ溢れる一軒に暮らすのは、Hさんとお母さまのおふたり。このお宅は息子さんたちが独立されたのをきっかけに、より暮らしやすい家に住み替えをしようと設計されたものだった。
Hさんからの要望は、孫にまで財産として受け継いでもらえる資産価値の高い住まいにすること。そしてたどり着いたのは、何世代先までも住み継がれるような快適な住心地と耐久性、そして愛される普遍的なデザインを持つ家だった。
「夫が遺したハーレー・ダビッドソンや次男が嗜んだグランドピアノは、私たちにとっては大切な家宝です。それらを素敵に飾り付け、これらも受け継いでいける住まいにしたかったのです」。とHさんは語る。今は二人暮らしでも、いつでも想い出の品が寄り添い、楽しい暮らしを支えてくれている。
全体としての間取りは3LDKとしながらも、一つ一つの空間を大きく取り、今のHさん親子にフィットするように使いやすさを重視した設えを組み込んだ。1階はLDKと一部屋。2階にふたつの個室をレイアウト。ゆとりのある空間でありながら気密性も高く、冬場は薪ストーブ、夏場はエアコンひとつで十分に快適だという。
「リビングでくつろいでいる時、常に想い出のハーレーとピアノが目に入り、とても心地よく穏やかな気持ちになれるんです」。家族を想う気持ちが反映された住まいは、お子さんやお孫さんも気に入り。Hさんの願いどおり、この家はこの先の将来時代を超えて大切に住み継がれることになりそうだ。