DIYの精神と上質な素材との相互作用が、家をより良いものに昇華させた
一世一代の大きな買い物。せっかく自分たちの家を建てるなら納得して選んだ部材や上質な素材を用いて、出来る範囲で自分たちの手でつくりたい。そんな考えを抱いていたTさんご夫婦は、スタイルカンパニーが主催していた“家づくり勉強会”に参加したことをきっかけに、一緒に理想の家づくりをするパートナーを決めた。
オーナーがスタイルカンパニーに伝えた要望の一つは「可能な範囲で自分たちの手で家づくりをさせてくれること」。つまりは施工をすべて職人さんたちにお任せするのではなく、より愛着が湧く家にするためにTさんが実際の作業に参画し、一緒に家づくりをしたいという申し出であった。
「細かいことから沢山手伝わせてもらいました。思い出に残っているのは床に使った無垢のオークの材。あの時は毎日工場に通わせてもらって、私が天然オイルを塗装し、拭き取って乾燥させ、最後に床に張る作業も行いました」。とTさんは誇らしくげに語る。
1階にLDKとランドリースペース、2階に主寝室と子ども部屋というコンパクトな2LDKの住まいではあるものの、一歩その中に足を踏み入れると空間の取り方が巧みで、ゆとりと包容力を感じる事ができる。限られたスペースの中でも豊かさが滲み出る空間に仕上げるため、使用した部材などは厳選した一級品。かくして誕生した家に、Tさんはしばしば思わず見惚れてしまうこともあるという。
スタイルカンパニーの設計士や職人さんたちと一緒に作り上げた理想の住まいは、正真正銘自慢の家。最近では興味を持ってくれた知り合いを招いて、家づくりの話をするのが楽しくてしょうがないのだとTさんは笑う。