• 「蜂蜜色のコッツウォルズストーンを張ることができると聞いて、絶対このスタイルにすると決めました」とTさん。アイアンの門扉は夫婦でデザインし、オリジナルで作ってもらったもの。

  • エントランスは表情豊かな天然石の壁にあわせてウッドの質感で統一。ヨーロッパの片田舎に建つ家を彷彿とさせるフード・モディングは、なんとも風情のある設えだ。

  • リビングの床は、色合いの違う木をランダムに組み合わせてファッショナブルに。キャストアイアンの薪ストーブが鎮座する煉瓦の台は、ご主人がパースを描き、見え方を微調整して仕上げられたもの。

  • ローラ・アシュレイのピオニー柄の壁紙、窓枠、カーテン、時計も淡い赤色でコーディネート。Tさん夫婦はこのダイニング・キッチンを「赤の部屋」と名付けた。

  • ダイニングと雰囲気を統一するため、壁に張られたタイルや収納扉、家電製品、調理器具に至るまで赤で揃えたキッチン。「まっすぐより曲がったほうが見た目がきれい」との理由でL字型のキッチンを希望。キャビネットの木目によってレトロ感も演出した。

  • 階段は住まいの中心に置きたかったそうで、素材はもちろんステップの数までこだわったそう。玄関の目の前が吹き抜けのホールにする事で、奥行き感も強調されている。

  • クラシックさと快適さ、そして個性を融合したレストルーム。居室や寝室は白の漆喰壁でシンプルにまとめた一方で、こちらは上品な輸入クロスを採用し、空間で遊んだ。

  • 随所にゴールドを散らして、上品に麗しく。パウダールームのイメージは、大好きなホテルで見た空間を元にデザインされた。洗面・キャビネットはキッチンと同じくデウィルズ社製。

  • ベッドルームは、ローラ・アシュレイの写真集で見た部屋をそのまま再現した渾身の一部屋。お気に入りのベッドにあわせて窓の位置を調節したため、部屋として完成されたバランスを保っている。

  • 2階の角部屋にある明るいキッズルーム。お子さんが大きくなっても使いやすいよう、壁におしゃれな白いレンガ風クロス、天井にペールトーンを配している。

オーナーも家づくりに参画し、一緒に作り上げた納得のマイホーム

月日が経つほどに愛着がわく、イギリス・コッツウォルズの佇まい

 青空と木々をバックに、柔らかな天然石の壁が映える邸宅。全ての空間の見え方にまで計算が及んだというT邸は、着工まで異例の長さと言える約1年半を費やし、オーナーの理想を更に超える一軒となった。
 現在のスタイルに至ったのは、奥様がたまたま雑誌で見つけたイギリス・コッツウォルズ地方に建つ家の佇まいに一目惚れしたため。しかし、はじめは現地の家のように手の込んだものを日本で建てるのは難しいと思い、諦めていたという。
だが、その悩みを『ニットーホーム』に相談したところ、実現できるように検討を重ねてくれたのだった。壁材や外構には現地から取り寄せたコッツウォルズストーンも使えると知った時は、奥様も大満足。こうして念密な家づくりがスタートしたという。
 真摯に向き合ってくれる同社の姿勢にご主人も感銘を受け、モノづくり好きの心に火がつき、ご主人も家づくりに没頭していったのだという。
「屋根勾配の角度、煙突の見え方、ドーマーの位置……。それらを私自らパースで描いては打ち合わせに持っていき、それに合わせてデザイン画を描き直してもらってと、納得するまで何度も提案していただきました。私たちの要望に一切妥協をする事なく付き合ってくれた『ニットーホーム』には感謝しかありません」
 さらに、ご主人のこだわりはデザインだけに留まらず、遂には室内の漆喰壁をすべて自分の手で塗ってしまうまでに及んだそう。「壁だけで3か月もかかってしまいました」。と苦笑しながらも、嬉しそうに当時を回想されていた。
 引き渡しから約4年経つが、Tさんの中では竣工はゴールではなく新たなスタートとなった。庭やテラスなどにも随時手を加えていき、引き続き家づくりを楽しんで行く予定だという。

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