硬派かつスタイリッシュ。厳格な様式美を極めた欧風住宅を求めて
横浜の海を見下ろす高台に佇む、迎賓館のような邸宅。K邸をデザインした「参會堂」は、そのロケーションをひと目見て、抜けるような青空の中に翼を広げる真っ白なカモメを想像したという。そのインスピレーションを元にしたデザイン提案をKさんも気に入り、この雄大な家づくりが始まったのだった。
「横浜の街にはアメリカンな家が多いですが、私たちはヨーロピアンをベースに少しモダンさをプラスした、落ち着きのある佇まいを希望しました」。
天然石をランダムに敷き詰めた広々とした前庭からエントランスに入ると、その正面に裏庭、そして大空と海の眺望が広がっていた。
居室は左右で大きく分かれ、一方には開放的なLDK、一方には心落ち着く和の空間が設えられている。
「完成した我が家は想像以上の出来栄え。重厚感があってとても気に入っています。毎日、仕事から帰ってきてリビングで寛いでいると、す〜っと気持ちが楽になります。心からリラックスできるので、帰宅するのが楽しみなんですよ」。本革のチェスターフィールドソファに腰掛けたKさんは、吹き抜けをしみじみと眺めながらそう語った。