ディティールを大切にした空間づくり
「私たちが最優先にしたのはデザインです。建ててから後悔はしたくなかったので、細部まで随分とこだわりました」。ご自身が育った家も洋風住宅だった影響も大きかったようで、自邸を建てるなら輸入住宅と決めていたというKさん。映画やドラマ、訪れた海外のホテルや建物などから膨らませたイメージを、『ノアデザイン』に伝えることが家づくりの最初の一歩だった。
Kさんが求めた大きなポイントは、吹き抜けがあること、サーキュラー階段、ホテルライクな上品さを持たせるだったそう。ノアデザインが提案したのは、1階をパブリックスペースにして壁や扉などを設けず開放感のある大空間にすること。モールディングの幅の大きさやコラムの太さ、ブラケットの高さなどディテールにも拘った。また上品さも損なわないように空間レイアウトやカラーコーディネートにも細心の注意を払い、大空間を完成させた。2階の居室は一人一人の個性を大事にした部屋づくりを行った。
「クリスマスに、サーキュラー階段の大きな吹き抜けで、天井まで届きそうなクリスマスツリーを飾って家族で素敵な時間を過ごしたい」。と笑顔で語る奥様。特大のクリスマスツリーを飾ることもKさんご夫妻の強い要望であ った。限られた立地条件の中で外観デザインを損なわず天井高を確保するため、ギャンブレル屋根を採用して美しいフォルムを完成させた。デザインと機能美を融合させたKさんご家族の夢をカタチにした邸宅。リビングから2階へと伸びる階段を仰ぎ見れば、クリスマスツリーが飾られ、家族みんなの笑顔が今から目に浮かんで来そうだ。