西海岸のリゾートが家づくりの起点
カリフォルニアに住む知人の家を訪れて以来、「家を建てるなら輸入住宅」と決めていたAさん夫妻。
インスタグラムで見つけた写真をもとに、夫婦で話し合いながらイメージを膨らませていったという。
三角屋根が印象的な家の中に入ると、コントラストが意識されていることに気づく。
ダークな色調のフローリングと白を基調とした壁。キッチンは濃紺を基調に白いタイルを合わせる。1階はエレガントさを意識しながら、2階はカジュアルな明るさを取り入れるなど、対比が貫かれている。
「シンプルなだけじゃつまらないけど、飾り過ぎるのも好みではありません。
一見控えめでありながら、パッと目をひくポイントがある“見せる空間”をつくりたいと思っていました。
1階は特にそうですね。単体で見ると奇抜なデザインの照明も、空間に収まるとしっくりくる。キッチンはシンプルなようでいて、タイルや照明などアクセントになる部分にも気を使っています。想像通り、いやそれ以上の仕上がりになったと思います」
リビングのソファ、テーブル。ダイニングやキッチンの照明は、全てAUTHENTIC COLLECTIONのコーディネート。
他のインテリアも、ご夫妻がイメージを伝え、欧米を中心に探してもらったものだとう。カリフォルニアリゾートスタイルを起点に、空間をトータルコーディネートするからこそ、綻びのない統一感が実現する。
歴史や気候風土が育む様式をベースに、住む人のライフスタイルや嗜好をフィルターとして形にする輸入住宅。A邸もまた、そのロジックに沿ってつくられているのだ。