• ラップサイディングにカバードポーチが備わる北米のスタンダード、アーリーアメリカンスタイル(コロニアル様式)を採用したB邸。藍色に塗装が施された両開き玄関ドアがアクセントとなり、重厚感を演出する。

  • パーゴラ・スタイルのアーチゲートをくぐるとアンティーク枕木のアプローチがお出迎え。芝生とのコントラストも良く、アメリカンカントリーを彷彿とさせるナチュラルな雰囲気が魅力的。薔薇やローズマリーなど、季節を愛でるプランツの成長も楽しみ。

  • リビングルームは、2階まで続く吹き抜け空間で広々とした印象。センターに配されたマントルピースには暖炉型ヒーターを組み合わせており、全館空調との併用で真冬でも寒さ知らず。ソファやチェアは米国製で統一

  • 家族で囲む食卓は丸テーブルをセレクト。皆がお互いの顔を見ながら楽しく食事をできるところが、満足している点のひとつだそう。気密性の高い窓のためカーテンは装飾品でしかない、というアドバイスを受け、あえてカーテンは装着せず。

  • 右側にはMiele製の食器洗い機とシンクをビルトイン。シンクの排水口に設置されたスマートに生ゴミを処理するディスポーザーは、一番重宝している設備だとか。左側にはコンロとオーブンが一体化したアメリカ製レンジを組み込んだ作業台をセットアップ。

  • 南向きにあるゲストダイニングは、友人が来たときにお茶をしたり、子どもも親も一緒に楽しむホームパーティを開いたりする第二のダイニングルーム。採光も良く、居心地が良いので時間を忘れておしゃべりが弾む。

  • 存在感あふれる両開き玄関ドアを開けると、ブルーを基調とした空間が広がるエントランスホール。日中は窓から光が射し込み、エントランス全体を明るく照らす。2階へと続く階段は、上質なカーペットが張られ、さながらアメリカの住宅のよう。

  • ご夫婦がくつろぐための主寝室には、落ち着いたグレーを採用。天然木の温もりある家具に素朴でナチュラルなファブリックを合わせ、リラックスできる空間を演出する。

  • 娘さんの部屋にはアメリカのキッズルームを参考におしゃれにコーディネイト。
    プリンセスのような天蓋がアクセントに。

  • 淡いブルーの清潔感のあるサニタリー。
    ペンダントライトと大木真野鏡がアクセントとなっている。

経年変化を楽しむアメリカンハウス

後世に残したい、こだわりの住まい

 グレーのサイディングが特徴的な戸建てを目印に訪ねてみると、ポーチから笑顔で出迎えてくれたのはB邸の奥様。2年前に完成した温もりのあるマイホームは、本場アメリカの風情が感じられる佇まいだ。以前住んでいたのは伝統的な日本家屋で、身にしみる冬の寒さが住み替えを考えるきっかけに。ご主人の絶大なる信頼の下、すべての計画を奥様主導で行なっていったという。
 複数の住宅メーカーで二世帯住宅のプランを比較検討を進める中、当初は選択肢になかった輸入住宅だが、『ニットーホーム』のモデルルームを訪れたことで考えは大きく変化した。輸入住宅は、特有の工法と構造により気密性に優れ、冬でも暖かい。また、味わい深い経年変化を楽しみながら、長く住み継げることも決め手のひとつに。また、アメリカで家を建てるときには、プランブックというカタログ設計図を使って施工するケースがポピュラーだが、そうしたアメリカの合理性に心揺さぶられ、アメリカの家に近づけることを徹底した。プランブックの活用法をニットーホームから教えてもらった奥様は、すぐさま実行に移し、オンラインショップで購入したプランブックの中から間取りを選択。それをベースにアレンジを加え、ニットーホームとともに青写真を描くという地道な作業は1年近く続いた。
 「この先、誰が住んでも納得のいく家をつくりたかったんです」。という奥様の言葉が物語るこだわりは、至るところに。外観を決めるバランスの取れた窓の配置、動線を意識した間取り、全館空調の装備など、家族皆が心地良く、冬でも暖かく快適に過ごせる空間を生み出すことができたのだ。年を重ねるほどに愛着が持てるB邸は、人々に愛されながら後世に受け継がれていくことだろう。

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