長年の憧れを形にした終の棲家
豊かな緑を借景に建つK邸は、外壁のラップサイディングが印象的な宅である。学生時代のアメリカ留学からずっと、アーリーアメリカンスタイルへの憧れがあったが、Kさんは、仕事等の関係でなかなか家づくりを決断できなかったという。
理想の家づくりにはある程度の広さの土地が必要なため、それには郊外に出なければいけない。仕事があるため難しく、通勤の便の良いマンションで暮らしていたが、ある時、視点を変えればいいことに気づいた。
「別宅として建て、しばらくは別荘として使いながら、リタイヤ後は終の棲家にすればいい。そう考えると土地選びの幅が広がり、ずっと止まっていた家づくりの時計の針が、すごい勢いで動き始めたんです」
GLホームに相談する前からイメージは固まっていた。ツーバイシックス工法で外壁はラップサイディング、広いカバードポーチがあり、お客様を迎えたときのために、ゲストルームとゲスト用のバス・トイレも。年齢を重ねた先のことも考え、LDK、寝室、家族用のバス・トイレなども1階に置き、ワンフロアとして使えるようにデザインされている。
Kさんがもっともこだわったのは、カバードポーチだという。アメリカの家によく見られるが、「日本の家でやると、小さなテーブルを置くのが精一杯というケースも多いのですが、LDKを少し犠牲にしてでも、広々としたスペースが欲しかった」とKさん。
完成したのが、大きなテーブルと椅子を置いてもゆとりのあるスペースである。ポーチの向こうは庭、そして林となり、外の目を気にする必要はまったくない。
ここで食事をとったり、猫の「もんちゃん」と一緒に過ごしたりするとき、憧れていた暮らしを手にしたと、Kさんは実感するという。