• 雄大な自然の中に溶け込み、そしてマイ・ホームとしての安心感も与えてくれるSURREY(サーレー)スタイルの住まい。どっしりとした落ち着きと軽やかさがバランスよくミックスされている。

  • 30帖の広々としたリビング・ダイニングスペース。無垢のオーク材を用いた床は、目地がランダムになるように一つひとつ職人が手貼りで仕上げた。薪ストーブによるやわらかな暖かさが心地よい。

  • 2面採光の明るいダイニングスペース。腰壁に折り上げ天井、メダリオン、カーテンボックス、そしてシャンデリア……。Sさんの憧れていた暮らしのシーンを美しく表現した空間となっている。

  • 輝く大理石の床に、オーク&アイアンをあしらった階段が調和した玄関ホール。扉や小窓のデザインガラスがアクセントとなっている。サーキュラー階段を愛犬が下りてくる。そんなシーンを見るたびに、幸せを感じるそうだ。

  • 家事効率がとてもよいL字型のキッチン。壁にはアクセントタイルを用いて、空間に動きを与えている。
    小窓があるので明るく、家族と会話を楽しみながら調理をすることができる。

  • 家族を出迎え、ゲストを招き入れるエレガントなホール。一人暮らしを始めた子どもたちも、友人を連れてたびたび帰ってくるそうだ。

  • パープルなど、シックな色合いや柄でコーディネートしたベッドルーム。夫婦2人だけの暮らしになったこともあり、リビング・ダイニングからの動線がよい1階に配置している。

  • 2階には、客間にもなる和室を設けている。屋根の形状を巧みに生かし、和の趣きを保ちながらもモダンさを感じさせるユニークな空間デザインとなっている。

  • 自然の風景や花が大好きなSさんが、そこにふさわしいと感じた柄の壁紙を選び、空間をアレンジ。洗面台は、上質さと華やかさ、そして清潔感が感じられるようにシェルストーンを採用。

  • 爽やかな印象のサニタリースペース。ペーパーホルダーやタオル掛け、水栓金具をゴールドにすることで、さりげなくゴージャス感も生み出している。

重厚さとモダンさを見事に着こなした邸宅

ずっと心に秘めていた憧れの姿

 イギリス、フランス、イタリア……。新婚旅行で訪れたヨーロッパ各国で、カルチャーショックを受けた。それまで住まいに対してさほど大きな関心を持つことがなかったSさんだったが、その美しい佇まいに魅了されたそうだ。特に石張りの重厚感あるイギリスの家は、Sさんの心の琴線に触れたという。あれから約20年、輸入家具やシャンデリア、壁紙などをあしらって自分なりにコーディネートしてきたが、子どもたちが巣立ったことをきっかけに新しい住まいづくりをすることに。ヨーロッパのみならず、北米の家やインテリアにも影響を受けたSさんは、重厚さとモダンさを併せ持つカナダのブリティッシュ・コロンビア州にある都市『SURREY』で愛され続ける住まいを我が家に選んだ。
 力強さの中にやさしさと懐かしさを感じさせる天然石を身に纏ったフォルムに迎えられ、扉を開けると天井高5mを超える開放的なホールが待ち受ける。広々とした空間の中でゆったりと過ごしたいと考えていたSさんの希望により、リビング・ダイニングは30帖に。折り上げ天井にもモールディングをあしらい、広い天井スペースを5つに分けてデザインすることで空間に高級感と落ち着きを与えている。
 「心に描いていたイメージを、そのまま形にしました。たとえば扉も、その部屋に似合うものを一つひとつ選んで組み合わせています。
まさに私にとっての理想の住まいですね」とSさん。気の置けない友人たちを招いてワインパーティーをすることが、今の楽しみのひとつなのだとか。この住まいには、人々の笑顔という調べがゆるやかに流れている。

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