• 静かな郊外で日当たりのいい丘に建つO邸。あらわしとなっているハーフティンバーやブリックタイルなど、すべての部材を厳選した結果、気品溢れる上質な構えとなった。

  • リビングの主役は薪ストーブ。使いこむにつれて段々と扱い方が上達していくのが楽しいという。天井の化粧梁の本数まで、奥さまがイメージしていた通りになっている。

  • 2階ホールまで吹き抜けとなるサーキュラー階段の脇にはダイニングスペースがあり開放的でありながら家族の気配を感じられる場所なのだそう。

  • ベッドルームは余計なものを置かずシンプルにコーディネート。O邸は全館の床がアカシヤフロアーの無垢材で、どこにいても温かな木の風合いを感じることができる。

  • ブリックタイルは一度すべて箱から出し、色のバランスを取ってから貼っていったもの。カフェのような落ち着いてぬくもりのある雰囲気を演出している。

  • 壁のディスプレーやキッチン小物などは奥さまの美意識でセレクトされ、センスよく統一されている。写真集の好みのカットを額装するなど、随所に工夫が散りばめられている。

  • 洗面台のミラーはご夫婦2人で選んだもの。手洗いの天板は材木店で気に入ってしつらえてもらった。すべての部材に本物の質感を追求し、壁さえも表情豊かだ。

住まい手の感性を生かして人を癒してくれる家

ゆたかなスローライフを送る家

「自分で『これ!』と感じたものをそろえていったら、こうなっていたんです」と奥さまが語る大野邸は、小高い丘に建っている。扇形に3つの切妻が連なり、ハーフティンバーの質感と白い外壁、それにブリックタイルがアクセントを加えて瀟洒な佇まいの、チューダー様式の家である。カフェやアンティーク雑貨店のような雰囲気の家を希望していた奥さま。たまたま目にした広告でこの家の形に一目惚れして、すぐに『インデュアホーム香川西』の馬渕さんに相談した。その日のうちに話し合いは盛り上がり、一緒に「夢の家」のイメージを膨らませていったそうだ。「こんな家にしたい!という路線がご夫婦の中ではっきりしていて迷いがなかったのでスムーズでした。それを実現するお手伝いをさせていただきました」とは馬渕さん。理想に近い喫茶店へ一緒に行ったりしながら、部材など1つずつ話し合っていったそうだ。少しでもリアルな質感を求めて、外のティンバーフレームや屋内の化粧梁には、海外でも古城の修復に用いられている材料を選び出すなど徹底的にこだわった。また、スタイルは当初よりもシンプルに、飽きがこない家へと洗練されていった。世間の評価や価格ではなく、自身の美意識に響いてきたものをどんどん採り入れ、自在にアレンジするのが奥さまの流儀。切株のテーブルや暖炉の上のマントルピースなどは、偶然に訪れた材木店でピンと直感してしつらえてもらったものだそうだ。大野邸は家具からちょっとした小物の置き方まで、細やかな部分まで配慮が行き届いて、訪れる人を暖かく迎え、癒してくれる。「家と一緒に成長して年老いていきたい」とご夫婦はいう。シンプルで良質な家を住みこなしながら、人も建物も少しずつ変わっていく年月を楽しみたい。そんな価値観とライフスタイルを理解してくれるパートナーとの、最高の家づくりとなった。

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