思い描いた夢に包まれた暮らし
その美しい佇まいをひと目見たとき、不思議な感覚に捉われた。ポーチの奥の扉の他に、もうひとつブルーの扉がある。いったいその先には何があるのだろうか。答えは、輝く陽光を心地よく受け止めるパティオ。庭というよりも、ひとつの部屋のような楽しい空間があるのだ。エントランスから廊下に進むと、まるでヨーロッパの裏路地のような雰囲気が漂っている。節目のあるパイン材をランダムに貼った床が、まるで石畳のように見えるのだ。アーチをくぐり、リビングへ。するとそこは一転、陽だまりのスペース。たっぷりの自然光が身体全体を包み、思わず笑顔が浮かんでくる、伸びやかな空間なのである。振り返ればアトリエスペースへと続き、そしてあのパティオがお出迎え。食事をし、くつろぎ、趣味を楽しむ。そして家族やゲストと賑やかにBBQ……。そんな暮らしのシーンが軽やかにつながるゾーニングは、まさに『インデュアホーム』ならではのプランニングと言えるだろう。「アトリエスペースは“大人の趣味の部屋”として、大好きなピアノやギターを楽しむ音楽室にする予定です」とMさん。窓を開け放てばパティオが客席になり、家族が集い、気の置けない仲間たちが楽しげに微笑んでいる。そんな素敵な時間が、次々と紡がれていく暮らし。これを幸せと言わず、何というのだろう。年月を重ねるほどに魅力が増し、子どもたちにも受け継いでいってほしい。Mさんの笑顔の一つひとつが、この住まいの素敵さを雄弁に物語っている。