ディテールまで本物にこだわり、完成させた
多彩な趣味をお持ちのご主人は「仲間が集まって、寛ぎながら楽しい時間を過ごせる家にしたい」という思いを持っていた。外観のイメージは「南欧のリゾートスタイル」。そこまでは決まっていたが、具体的な間取りや装飾などのディテールは、イメージを聞き、提案を行い、話し合いながら進められた。家づくりが進むにつれ、ご主人はどんどん没入されていき、照明はカタログにすべて目を通し、ご自身で決められたほど。
1つ1つの趣味も突き詰める性格で、家に求めたのは「本物であること」。特徴的な屋根瓦は、スペインから取り寄せたなかから、デザイン、厚み、色合いにこだわって組み合わせたという。室内の壁も、外観と合わせるためスペイン漆喰を使っている。
間取りや窓の配置は、中庭のパティオを中心に決めていった。「仲間が集まれる」という思いを形にするため、1階は壁やドアによる仕切りをなくし、キッチン、ダイニング、リビングを1つの大きな空間に。アーチの下がり壁が、ゾーニングと同時に、全体の印象を柔らかくするために使われている。窓は、採光のためであると同時に、開放感のあるパティオを切り取って見せる、額縁のような役割を果たしていそうだ。
完成した邸宅では、趣味の仲間を集めてワイワイ楽しむことがあれば、ご主人の恩師を迎えた立食パーティなども開催している。40人以上集まっても、ゆとりを持って過ごせるため、1階を大空間として使う提案には、とても満足されている。
ご主人が感じた家づくりを成功させるポイントは、「細かい希望も積極的に伝え、コミュニケーションすること。それに対しての提案のセンスが素晴らしく、とても助かりました」。大手メーカーとは違う、家づくりの醍醐味を実感されているようだ。