歴史が育んだ伝統的スタイルに包まれ、家族の物語を紡ぐよろこび
土地探しを始める前から、家のイメージは明確だった。神戸にある洋館ホテルのような伝統的英国スタイルの外観と、上品でエレガントなインテリア。その後、家族の事情で時間は空いたが、実際に家づくりをスタートさせるとき、そのイメージはディテールまで具体化していたという。
国内外の住宅雑誌などを参考に、たくさんの写真を集めたスクラップブックには、奥様の夢を構成するエレメントが散りばめられていた。外観は左右対称、シンメトリーに窓などを配置した総レンガ張り。床に天然大理石を敷いたエントランスホールは、吹き抜けからたっぷりの採光があり、夢の懸け橋でもあるサーキュラー階段を配置。憧れていた輸入キッチンと、KOHLER社のペディスタイルのシンクなど、エレガントなヨーロピアンライフのモチーフが並んでいた。
そんな思いを受け入れ、輸入住宅づくりのプロとして視点、提案を盛り込み、完成させたのだ。外観は、威風堂々としたなかに、気品も感じられるジョージアン様式。重厚な玄関ドアの向こうには、基調のとなる白、ベージュと、木目のコントラストが印象的な空間が広がる。家具、ファブリックのコーディネートも含め、望んでいた以上のエレガント・クラシックな出来映えに大いに満足されている。