• 総レンガ張り、シンメトリーに配置された窓で、伝統的なジョージアン様式を表現している。直線基調で端正に描かれているが、正面二階部分に配置されたハーフラウンドの窓枠が、デザインのアクセントとなっている。

  • アイアンの門扉に向こうに見える重厚感あるダブルドアは、クラシカルなスタイルを好む奥様からのリクエスト。取ってには黒のアイアンを使うことも多いが、風格を感じさせる真鍮製となっている。

  • 階段計画の最初から、「絶対に実現したい!」と強くこだわっていたサーキュラー階段。ステップ、手すりはオーク材を使い、バラスターは黒のアイアンを組み合わせた。バラスターは二階のホールまでつながっている。

  • ベージュのドライウォール、ダーク塗装のフローリングで、シックなテイストにまとめられているリビング・ダイニング。猫足のコーヒーテーブル、存在感のあるキャビネットなど、所有していたアンティーク家具とのバランスも考えられている。

  • ダイニングテーブルと椅子のセット、繊細なデザインのシャンデリアも、以前からご夫妻が所有していたもの。クラシカルな英国スタイルでありながら、重すぎず、温もりと透明感のある空間にすることを目指した。

  • ベージュを基調に、エレガント・クラシックなホテルをイメージした寝室。寝室を含め、二階部分の床はすべて絨毯となっている。「海外のリゾートで過ごしているような感覚で、とても居心地がいい」とお気に入りだ。

  • オープンではなく、ダイニングとゆるやかに続くセミオープンスタイルのキッチン。シンク前の大きな窓が印象的で日中、窓からたっぷり採光があるため、開放感は抜群だという。やや明るめのフローリングは、ダイニングとのゾーニングを意識している。

  • グリーンの花柄のクロスを張り、他とは雰囲気を変えたパウダースペース。大型のミラーを入れながらシングルボウルとなっている。「朝、ゆっくり落ち着いてメイクするスペースが欲しい」という奥様の要望をカタチにした。

  • 室内は全体的に淡く、上品なカラーリングとなっているが、トイレには思い切ってダークなクロスを取り入れた。ペンダントライト、カーテンのレース、照明とのバランスが見事。タンクレスのトイレを斜めに置くことで奥行きを見せ、数字以上の広さが感じられる。

  • エントランスホールの床には天然の大理石が使われている。ゆるやかな曲線を描くサーキュラー階段と、玄関のタプルドア。吹き抜けの天井には、アンティークのシャンデリアがきらめきこだわりが凝縮された空間となっている。

重厚感と気品が共鳴するエレガント・クラシック

歴史が育んだ伝統的スタイルに包まれ、家族の物語を紡ぐよろこび

土地探しを始める前から、家のイメージは明確だった。神戸にある洋館ホテルのような伝統的英国スタイルの外観と、上品でエレガントなインテリア。その後、家族の事情で時間は空いたが、実際に家づくりをスタートさせるとき、そのイメージはディテールまで具体化していたという。
国内外の住宅雑誌などを参考に、たくさんの写真を集めたスクラップブックには、奥様の夢を構成するエレメントが散りばめられていた。外観は左右対称、シンメトリーに窓などを配置した総レンガ張り。床に天然大理石を敷いたエントランスホールは、吹き抜けからたっぷりの採光があり、夢の懸け橋でもあるサーキュラー階段を配置。憧れていた輸入キッチンと、KOHLER社のペディスタイルのシンクなど、エレガントなヨーロピアンライフのモチーフが並んでいた。
そんな思いを受け入れ、輸入住宅づくりのプロとして視点、提案を盛り込み、完成させたのだ。外観は、威風堂々としたなかに、気品も感じられるジョージアン様式。重厚な玄関ドアの向こうには、基調のとなる白、ベージュと、木目のコントラストが印象的な空間が広がる。家具、ファブリックのコーディネートも含め、望んでいた以上のエレガント・クラシックな出来映えに大いに満足されている。

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