• レンガとアイアンの構成される門扉の向こうに建つM邸。均整の取れたスタイルの中に、細かなモールティングで個性を演出している

  • 吹き抜けになっているリビングは、2階に続く階段が映えるようにも考えられている。大きなシャンデリアが空間に品格を与えている

  • ダイニングからリビングを望む。右の柱は構造上必要なものだったが、コラム風にデコレートすることで、空間になじませている

  • 装飾豊かな、M邸の要素が凝縮されたようなエントランスホール。リビングに続く通路、壁のニッチのゆるやかなアーチが印象に残る

  • シャンデリア、細かな装飾のモールディングなど、細部にまでこだわり、優雅な空間であることを目指した

  • ベッドルームのキーカラーには、Mさんが好きなパープルを選んだ。壁の上部のパープル、腰壁のパネル、モールティングのバランスを重視

  • ベッドルームを別角度から。白とパープルのコントラストが美しい。置かれているチェストは、Mさんお気に入りのもの

  • 対面式のキッチンは韓国のHANSSEMでオーダー。サイズ、カラーを含めて細かなオーダーに対応してくれるため、提案すると即、気に入ってもらえたという

  • デコラティブな階段の手すりは、2階のホールまでグルッと囲むように配置。リクエストがあり、天井にはシャンデリア、シーリングファンを両方取り付けた

  • パウダースペースも、キッチン同様、HANSSEMでオーダーしている。壁にはボタニカルな壁のクロスを選び、他の居室とは雰囲気を変えた

経験が裏付ける、装飾と機能性の絶妙なバランス

輸入住宅らしいモールディングに包まれた空間で過ごしたい

モールディングを含め、輸入住宅らしい装飾にあふれた家にしたい。でも、ただデコラティブに飾り立てるのではなく、中世の貴族の暮らしを想起させるような気品と優雅さを持ち、すべてにおいてバランスが取れた空間に仕立てたい。そんな難しいリクエストに、ヴィンテージホームズはどう応えたのか?
1つの答えとなっているのが、十分な広さを確保したLDKだろう。階段はエントランスフロアではなく、Mさんの要望もあってリビングスペースに。階段があり、さらにリビング部分を吹き抜けにしたことで、空間全体の立体感が強調されている。
階段は手すり、親柱、バラスターを白で統一し、エレガントな雰囲気に。高い壁の途中にパネル、モールディングを施し、その上に窓を配置して、採光も考えられている。そして、存在感のある大型のシャンデリアが気品、優雅さを添える。白を基調にしながら、フローリングと階段の絨毯、窓カーテンのファブリックで色をのせる空間づくりだ。
外観、LDK、そして各居室にもふんだんにモールディング、パネル装飾が施されているが、Mさんは当初「もっと、もっと飾りたい」と話していたという。ヴィンテージホームズからは、バランスの取れた装飾提案を行い、最終的には「こういう家にしたかった」。仕上がりに、Mさんは大いに満足されていた。

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