理想を形にした、家族の物語の舞台になるキッチン
白を基調にゴールド、ブラックを挿し色に使いながら、大人のフレンチ、といったテイストに仕立てられているT邸。外壁、室内のさまざまな箇所に施されたモールディングが、全体のデザインを引き締めている印象だ。
T邸で、奥様のこだわりが最も強かったのがキッチン。家を建て始めたときは、まだ小さかったお嬢さんが、少しずつ大きくなり、やがて、奥様と一緒にキッチンに立ち、手伝いをするようになる。将来は、母になったお嬢さんの子供と、3代でキッチンを利用するかもしれない。ここは、料理をするための機能が集約された場所であると同時に、ずっと紡がれていく、親子の物語の舞台でもある。その舞台にふさわしい広さ、デザイン、機能性を持ったキッチンであることに、奥様はこだわった。
選んだのは、韓国のキッチンメーカー「HANSSEM」。ヴィンテージホームズの輸入住宅では、よく取り入れられるという。理由は、まず高いデザイン性。そして、さまざまなスペース、要望へきめ細かく対応するオーダーメイドが可能なところ。特に柔軟なオーダーメイドは好評で、「イメージ通り、いえ、以上です」と満足される方が多いという。
理想通りに仕上がったキッチンを中心に、Tさん家族の時間には、いろんな物語が書き加えられていくはずだ。