HOUSE MAKE UP100万円台で出来るリデザイン

Re-Design/リデザインで理想の空間に仕立て直す 建売の新築一戸建と郊外の築浅分譲マンション。間取りや内装に不満があっても、「リフォームするにはまとまった予算が必要だし、出来ることも限られる」と、最初から諦める人も多いのではないだろうか。しかし、限られた予算内でも想像力と創造力の翼を思い切り羽ばたかせれば、驚きと感動を生む「Re-Design(リデザイン)」が可能になる。ここで2つのケースを紹介しよう。

CASE 01 / 東京都 K邸

  • Living & Dining

  • [After]

    壁は腰パネルとしてチェアレールを配し、室内ドアはすべて腰パネルと同意匠の6パネルにするだけで、見た目の高級感、おしゃれ感が増している。窓にはケーシングを施し、照明はセンター1か所にして、メダリオンとシャンデリアを設置。全体的にNYテイストを意識しており、それに合うようTVボードは造作したという。

  • [Before]

    ホワイトビニールクロスで構成されたリビング・ダイニングは、建売の定番。万人に受け入れられやすく、を考えているのかもしれないが、味気ないのも事実だ。ニッチにも装飾はなく、素っ気ない空間という印象。

  • Entrance

  • [After]

    正面のトイレドア、新たに造作したシューズクロークのドアも、リビング・ダイニングと同色の6パネルへと交換。幾何学模様のクロスに張り替え、照明には小ぶりなシャンデリアを選んだ。これだけで、訪れる人がみんな「素敵!」と驚くほど、変貌を遂げている。

  • [Before]

    必要なものは不足なく揃っているが、木目の質感がチープで、お世辞にも「気分がアガる」とはいえない玄関スペース。ここは外出、帰宅のたびに通る場所なので、少し遊び心がほしい。

  • Kitchen

  • [After]

    天板の幅、奥行きも可能な限り広げることで、カフェのカウンターをイメージされる空間に仕立てている。ダウンライトもペンダントライトに変更。朝、ここで軽く朝食をとったり、夜はバーカウンターとして使ったりもできる。

  • [Before]

    建売の物件でよく見られる対面式のキッチンだが、カウンターの幅が狭く、また天板の奥行きもない。手前にスツールを置くこともできず、ここで飲食はできない。多くの場合は物置きになってしまう。

  • Master Bed Room

  • [After]

    壁はダマスク柄の輸入クロスに張り替え、ソファ、布団カバーも同系色のブルーを選択。そこに紫色のカーテンを合わせることで、リデザイン前の同じ空間とは思えないほど、エレガントな雰囲気になっている。カラーバランスも秀逸だ。

  • [Before]

    白壁をベースに、一面だけ色を替えてあった。コスト内でギリギリのデザインなのかもしれないが、「寝室は長い時間を過ごす大切な場所なのに、これではテンションが上がらない」

  • Rest Room

  • [After]

    使用時以外は閉ざされている空間だからこそ、遊び心を発揮。壁にはオレンジをベースに木の葉と猿が描かれた輸入クロスを使い、見た目を華やかに。また、造作収納等の指し色に黄色を使い、印象を一変させることに成功している。

  • [Before]

    狭さは仕方ないとしても、白+グレーで、まさに「用を足すだけの空間」といった印象。トイレを使う時間は1日の中で決して長くはないものの、こうした細部にこそ、こだわりたいもの。

費用
リビング (モールディング、ケーシング、チェアレール、廻縁、室内ドア4枚、メダリオンなど)/キッチン(面材、天板など)/エントランス(室内ドア、造作ドアなど)/居室×2(モールディング、メダリオンなど)/トイレ×2(造作収納、塗装など) ※壁紙施主支給
182万8464(税別)

有限会社リトルアップル TEL:03-6820-8608